モルゴンヌウゾッツの戯れ

アラサーが、考える。健康とは、美容とは。あわよくばモテたい、と。

牛山、鳥川、豚野郎

「牛か、鳥か、豚。一生食べられないとしたら、どれ選ぶ?」
 
と、聞いてくる人間は、君が今この生きている世界こそ、数分前に君がその決断を下して、何かしらの肉を食べられなくなってしまった後の世界かもしれない。とは考えないのだろうか?無論、私は考えない。
 
取り敢えず、私は豚肉が好きだ。
 
豚肉が食べられない国へしょっちゅう行かされることもあって、なおさら豚肉が好きだ。だが勿論、鶏肉も好きだし、牛肉も好きだ。何ならラム肉マトン、大好物だ。しかし、今日は、今日だけは豚肉について語らせて欲しい。今日は豚肉以外については語りたくない気分なんだ、なあそうなんだろう、俺?(ソウダヨー)
 
ついでに言っておくと、蛇よりワニの方が小骨が少なくて食べやすくて好きだ。
 
それはさておき、豚肉の良いところはやはり、生で食べられないところにある。生で食べられないという事は、ある程度の文化がなければ食べられないと言うことである。つまり、豚肉は文化の香りのする食べ物である!(蒟蒻芋には負けるが)そもそも、豚が生で食べられない理由は、生だと細菌が多すぎて体を壊すからだそうだ。
 
だからと言ってそれを焼いて喰うのが文化かと言われると、なんか違う気がしてきた。「多少毒でも焼けば食えるだろ、ハハ……」的な退廃した文化を感じる……だがそこが良い。
 
さて、世の中には豚肉が食べられない国がある。そういう国に行くと、却って豚のことを考える時間が増える。レストランに行くと、ついつい「おっ、やっぱりこの店、豚肉がねえぞ」なんておっしゃいますが、このレストラン鳥肉もねえから!牛肉もねえから!マトンもねえし、ワニ肉もな!ここは海鮮レストランだバーカ!!
 
なんて事もしばしば。外国ではやはり注意しなくてはならない。
 
また、私は豚の中でも特にバラ肉が好きだ。あの、これでもかと蓄えられた脂身がたまらない。それを、カリッと焼き上げた時の食感がたまらない。あの触感は、肉界で唯一無二の至高とも呼べるもので、他に比肩するものが鶏皮くらいしか思いつかない。無論、私は焼鳥では鶏皮が一番好きだ。
 
因みに、私は忙しくなってくると牛丼を多食するようになる。ファーストフードと言えば、ビーフであったり、チキンであったりが王道である。考えてみれば、あまり豚肉をファーストフードとして食べる機会は少ないのではなかろうか。
 
そういう意味で、忙しい現代人諸君。
豚肉を食べさせるような店で、食事をしよう。
ゆっくり食事を楽しもう。ファーストフードばかりではなく。
 
という訳で、私の今日の夕食は豚の生姜焼きであった。
 
無論、吉野家で。