塔の上のラプンツェルと塔の下のヤスアキ
唐突な題名で些か面食らわせてしまったかと思うが、これにはちゃんと意味があるので我慢して聞いて欲しい。歯を食いしばって、血の涙を流しながらでも聞いて欲しい。
塔の上でラプンツェルが、美しくて立派な髪をシャラリラ、シャラリラと愛でている頃、塔の下ではヤスアキが筋トレに励んでいた。それはもう、せっせせっせと、馬車馬の如く筋トレに励みまくっていた。
多少、胸筋に幾ばくばかりかの固さを感じ始めだした頃、ヤスアキは考えた。「もし、俺が筋トレを止めてしまうとどうなるのだろう。世界が終わってしまうのではないか」
この世界に嫌と言うほど絶望し尽くしていたヤスアキは、試しに筋トレを止めてみました。筋トレを止めて、Kindleの読み放題を駆使して古今の名作や、近年の駄作を読み漁る生活を1週間ほど続けてみました。ついでに食べ物も一口バームクーヘンに変えてみました。
するとなんと言う事でしょう。世界の理には一片の影響を与えることも出来ませんでしたが、ヤスアキはブクブクと肥え太り始めました。「これは不味いことになった」と思ったヤスアキですが、だからといってどうする訳でもなく、肥え太っていく己の体を客観的に見つめ続けました。
こうして、ヤスアキの輝かしい未来がまた一つ閉ざされ、ヤスアキは思惑通りに一つの世界を終わらすことに成功したのです。
めでたし、めでたし。
本日の教訓!
筋トレをしないと、肥え太る。