モルゴンヌウゾッツの戯れ

アラサーが、考える。健康とは、美容とは。あわよくばモテたい、と。

九死に一生、Getだぜ!

出張という言葉がある。

読んで字のごとく、出張っていくことを指すのだが、こと弊社においては出張は基本的に出張側の都合というより、要請があって社員が派遣されることのほうが多い。

 

要請対応型出張とも言えるし、指示待ち人間型出張とも言える。

因みに、私は海外担当部署なんて言う僻地に配属されている手前、その要請が海外から来ることも有る。海外から「おいで」と言われるので、「行けたら行くね」と返信すると、黙ってホテル予約と日程表が送られてくるのだ。

 

という訳で、先日も「Come on」と言われたので「うふふ♪」と返した所、いつものホテル予約と日程表が送られて参って、「これは参った参った」と言いながら、私風情がノコノコと、海外まで出かけて参ったわけであります。

 

期間は一週間。出張としては短い部類に入るが、問題は如何にして筋トレを行うかということであった。仕事などそっちのけで、私はこの問題について考え続けた。

 

プロテインはどうする。日本から持っていくか。あっの遠目に、謎の怪しい白っい粉をぉ?無理無理、俺が関税官ならその場で射殺の上、磔獄門、市中引き回しにするね。とりあえず。という訳で、プロテインは何かのために買っていたタブレットタイプのものを持っていくことにした。

 

筋トレ後の糖分は?こんな事もあろうかと、買っておきましたよ。一口バームクーヘン!これで微調整も最強、可及的速やかに糖分補給も可能、隙を一切感じさせぬ至高の布陣。

 

肝心の筋トレは?いやいや、一体何のためのトランクか。その重さ、平均して約25kg。貧弱ヘラクレスの異名を持つ私には十分すぎるほどの重量である。正に完璧!

 

そうして私は意気揚々と旅立った。いやしかし、正確には喉に違和感を覚えながらの出発であった。もう少し正直に言うと、なんか熱も出てフラフラしていた。飛行機の中でフィーバーフィーバー、一人で盛り上がって参りました状態となりながらも、一命は取り留めた。

 

しかし、その後も一向に体調は回復せず、想像を絶する喉の痛みに襲われ続けた。最初は、何のこれしき、と抵抗の気配を覗かせた私の体であったが、早々に悲鳴をあげ始めた。ツバを飲み込むだけで地獄。この状態で食べられるものと言えば、柔らかいもの。そしてただただ柔らかいだけでなく、カロリーもなければ死んでしまう。そんな都合のいいものが

 

バームクーヘン。

 

まさか、このお菓子に生命を救われるとは思わなかった。一日に僅かばかりのバームクーヘンを食し、プロテインタブレットを飲み下して細々と命をつなぐ。もちろん、出張中のため仕事は休めない。地獄のような日々を過ごした。

 

四日ほど経った時、奇跡的に痛みが引き、現地の食べ物が食べられるようになった。手元には、一口サイズバームクーヘンが2つしか残っていなかった。既の所で、私は助かったのだ……。

 

という訳で、出張にプロテインと、バームクーヘンは必須だね!