モルゴンヌウゾッツの戯れ

アラサーが、考える。健康とは、美容とは。あわよくばモテたい、と。

アラサー、良いもの、食べるもの

体に良いものと、美味しいものは必ずしも一致しない。しかし、アラサー辺りになってくると、体に良いものを美味しいと誤認する機能が備わってくる。
 
若い頃は、取り敢えず味の濃いものが美味しかった。私の記憶で、初めて「美味い、もっと食べたい!」と思い、盗み食いまでしたものは、塩だった。
 

 

 
リズミカル、かつ不適格に台所の塩を狙う息子に対して、母は塩対応であった。塩でも撒きたい気分だったかもしれないが、それは正に敵に塩を送ることとなってしまう。母も相当に、対応に苦慮したことだろう。
 
その腹いせか、母は子供たちに矢鱈とサプリメントを摂取させた。それは時に苦くて硬いトローチ状の物体であったり、青臭さ真っ盛りのバナナジュースであったり、変に酸っぱい顆粒であったりしたものだ。
 
月日は流れ、私は小学生ながら受験をすることとなった。受験日が近づくに連れ、小学生の神童でありながら、私は「今は、病気をしてはいけない」と思うようになった。母もそう思ったに違いない。そして差し出されたのは高麗人参のペーストであった。
 
コレがとてつもなく苦かった。しかし、神童は「良薬口に苦し」という言葉を知っていた。苦い、故にコレは良薬、と言い聞かせて飲み続けた。
 
そして革命が起こる。
 
この人参、悪くない。
苦み走って、悪くない。
 
脳がついに誤認を始めた。
誤認事始めである。
 
お陰で健康体で受験を乗り切ることができた。「ヤッタ、合格シタゾ!コレデ薔薇色人生ダ!」嬉しい気持ちでいっぱいであった。しかしこれも又脳の誤認であったことに気づいたのは、入って間もなくのことであるが、それはまた別のお話。
 
と言う訳で、最近プロテインが美味しい。